Posted on 2006/11/13
· Filed under 事件 , ニュース
「500円貸して利子2万円」同級生が金銭要求、学校は把握 いじめ自殺の埼玉中3男子 [イザ! by 産経新聞社]
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貸してもいない金にそこらのヤミ金以上の“金利”を吹っかけていた同級生にも、そして6~8日にかけて相談を受けながら実質的に何もしていなかった学校にも責められるべきところはあるでしょう。でも本件に限らず一連のいじめ自殺の問題に共通するのが、子供たちが自分を取り囲む世界に抱いていた“絶望”。
この子も6日に派遣相談員に相談を持ちかけた時点で、かなり限界まで追い詰められていたことは容易に想像できます。ほとんど最後の頼みの綱といってもいいのではないでしょうか。そうでなければこの年代の子がわざわざ他人に相談なんて持ちかけるようなことはありませんしね。
相談を持ちかけた相手が学校の教師でなく県派遣の相談員だったところも意味深。なぜ学校側の人じゃなかったのか。学校に相談してもどうせ何も変わらない――そう考えていたのでは?
生徒は母親にも11日、金を要求されていると打ち明けたが、「先生に話しているので大丈夫」と話し、思い詰めた様子ではなかったという。
そしておそらくこれが最後のサイン。こういうことを打ち明けること自体が既に非常事態。パッと見「思い詰めた様子」ではないからこそ危険なわけで。というより、目に見えて“思い詰めた様子”を表現できる子なら、そこまで追い詰められることもないんですよね。
多分事件が表面化した6日の相談以前から、何度も何度もSOSのサインは出ていたんだと思う。ただそれが周囲に判り難かっただけの話で。
下手に騒いだらかえって酷い目に遭わされるのでは―といった懸念もあったでしょう。実際よほど根本的な対策が行われない限り後に手酷く報復を受ける危険は想像に難くないわけで、そうそう簡単に訴えを起こせるはずもない。よほど考えの回らない子でなければそれくらいは容易に想像が付く。それを押して相談を持ちかけたということは、かなり危機的な状況だったはずです。
ところがその結果は―日付を追えばわかるように(おそらくこの子が想像した最悪のパターン通りの)のらりくらりとした対応。相談の翌7日には報告が入っている(放課後の相談だったことを考えるとこれは合格点)のに確認の面談はさらに翌8日、そしてこの子が死亡した12日の時点でも“金を要求したとされる生徒からも話を聞く予定だった”―つまり何もしてなかったわけで、明らかにやる気なし。この間も理不尽な取立ては続いていたんでしょうからこれはじゅうぶん失望に値する。
そして最後の願いを込めて打ち明けた親も期待した反応はしてくれなかった。その母親自身が「思い詰めた様子ではなかった」程度にしか感じてなかったわけですしね。
そして理不尽な要求に責めさいなまれる日々のなかに一人取り残されてしまった彼。
「生きていればきっといい日が来るから、自殺なんてやめて頑張ろう!」なんて言ったところで、彼の心には決して届かないでしょう。
もちろん彼の側に問題が全くなかったわけではないでしょう。心が弱すぎると言われればその通り。それにどうにかしてうまく切り抜けられるやり方があったかもしれない。でも少なくとも彼にとって、そんな苦労をしてまで生きているだけの価値はこの世界にはなかった。そして彼はもう戻らない。
これからも「苦労してまで生きてる価値ないよ、こんな世の中」と考える子供たちは出てくるでしょう。そして彼らは次々と逝く。決して彼らを助けてくれなかった世の中に彼らが未練を感じることはありません。
彼らが「それでも生きていたい」と思える世の中にならない限り。
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Posted on 2006/11/13
· Filed under 政治・経済 , 意見
革命的非モテ同盟 - 見殺しにしなければならない
先日の記事に革命的非モテ同盟 のfurukatsuさんより直々の反論。ただ反論の中身が前回時点から一歩も出ていないところが少々残念。というより全然反論になってないと思うんですが。
前回の記事 、実際かなり煽りを入れてますがfurukatsuさんの考え方は基本的に理解しているつもりです。それは記事中にも盛り込んであるはず。文民統制を守るべきだという主張そのものを全否定しているわけではありませんよね。
そもそもきっかけになった覚悟さんの記事 でも
これらの思想は「馬鹿」以外の何者でもない。
とバッサリ斬っているわけで、ルール違反を全面肯定しているわけではないことは(脊髄反射せずに)少し読めばすぐにわかるはず。そういう“わかってる人”に対して「ルール違反などけしからん!」などと今更なことを言ってもお話にならないわけで。
問題はそれこそkanoseさんの指摘 通り、「馬鹿」が命を投げ捨てなければ現実的な対応が出来ない現状にある。だからこそ現場が独断で「馬鹿なこと」をしなくても済むようなルール作りのための議論が必要なわけで、それが前回の記事 の要旨です。「誰の責任か」ということであれば、汚れ仕事は現場に押し付けて議論を先送りにしてきた連中が責めを負うべきでしょう。
*
ですが目の前に銃口を突きつけられてる人にとってそんなことは実にどうでもいい話。自分が見殺しにされる理由がどこにあって誰のせいかなんてことよりも「何でもいいから、とにかく誰か助けてくれ! 」ってのが本音でしょう。
furukatsuさんが乗り合わせた船が外国船に襲われた――機関銃の掃射を受けて船内は大パニック。ちょっと先には護衛艦らしき艦影があるけど一向に動く気配がない 。そのうち船内にも銃弾が飛びこむ。飛び散る血飛沫 、泣き叫ぶ女子供の声。当然あがる「あそこにいる自衛隊は何をしているんだ! 」の声。
――ここでfurukatsuさんの冷静なひと言、「私たちが襲われたからって命令もないのに自衛隊は動くべきではないんです。私たちは見殺しにされるべきなんです 。」――
この意見、確かに正論です。でもどれくらいの人に支持されるでしょう?
結局現状では彼らを救えるのは「処罰覚悟で助けに行く馬鹿」だけです。ですが、彼らを「馬鹿」のまま放置しておいていいんでしょうか。その職責に恥じない行動が出来るようにするためのルール作りは不要ですか?
私は現場に責任をなすりつけようとしているのではないし、それはむしろ命令と法への違反を推奨している連中。
えー、最初のエントリ であなたは「処罰覚悟で助けに行く」と発言した現場士官を“危険思想の海自バ幹部”と非難してるわけですが、それでも「現場に責任をなすりつけようとしているのではない」んですか?どうみても現場批判なんですけど。
でもって結局私が前回指摘した「戦前に逆戻りするような規則違反は許されない。見殺しにすべき」というポジションが変わらないのであれば、わざわざ反論する必要はありませんよね。人命よりもルールが優先されると本気で思っているならば、反論どころかむしろ誇りを持って「その通りだ」と肯定すべきでしょう。
私思うんですけど、furukatsuさん、内心後悔してません?
kanoseさんところで反論受けたときの反応を見ても、私の前回のエントリに対するブクマコメントを見ても、今回の反論エントリをアップされるまでの時間とその内容を考えても、心から「見殺しにすべき」だと考えているとは思えないんですよね。
本当に「見殺しにすべき」だと思ってます?
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Posted on 2006/11/12
· Filed under ネットサービス , ゴシップ , YouTube
証拠は「ユーチューブ」 FBIが捜査始める-ITニュース:イザ!
[関連] YouTube: Search for “LAPD police violence”
[関連] “ネットらしさ”の先に――CGM的民主主義 (2/2) - CGMによる市民運動 [ITmedia]
警察官の暴力を監視する市民団体によるYouTubeへの投稿がきっかけになって、白人警官によるヒスパニック系容疑者(無実?)への暴行がFBIの捜査対象となった件。
白人警官によるマイノリティーへの暴行は以前から指摘されていたものの、結局は一部の例外的事例という扱い。今回もYouTubeへの投稿がなければ完全スルー扱いだったわけで、米国の人種問題の根深さを感じさせます。ただこれはあくまで米国人が考える問題。それをもって米国批判をするのは本稿の目的ではありません。注目すべきは、司法当局によって一旦葬りさられようとしていた問題がYouTubeへの投稿によって再び日の目を見たという事実です。
いくら米国が白人社会だからと言っても、白人米国人皆が皆「黒人やヒスパニックなどは畜生同然。殴って何が悪い」などと考えているわけではありません。多くの耳目を集めた結果、問題の掘り起こしに成功したという事実がそれを証明しています。
そして今回の事例は、大勢の支持を集めることができれば、たとえ政府機関が葬り去ろうとした問題であっても掘り返すことが出来るという証明でもあります。そして誰でも投稿可能で毎日多くの人が訪れるYouTubeがそういう問題を取り上げるツールとして有効であることも今回証明されました。
日本にも、例えば「第18光洋丸事件 」のように、ほとんど世間に知られないまま過去のものとして葬り去られた事件は多くあります。
著作権侵害メディアとして批判されることの多いYouTubeですが、“様々な方面への配慮”から隠蔽されてきた事実を暴露する“市民メディア”としての側面もこれから注目されてきそう。既に2ちゃんねるやmixiなどを通じてそういう動きが出てきてる気配も感じられますし、何よりYouTubeの視聴者には日本人も多いわけですから。
YouTube - police brutality
LAPD in action (the man was innocent).
On August 11th, 2006, William Cardenas, 24 from Hollywood, California was arrested and brutally beaten by the Hollywood Division of the Los Angeles Police Department. The cops would have gotten away with the beating if it wasn’t for a neighbor who video-taped the beating on her camera.
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