“人命よりも規則が優先。たとえ民間人が攻撃を受けていても自衛隊は見殺しにすべき”か?
ARTIFACT@ハテナ系 - 民間人が攻撃されていても自衛隊が反撃できない問題
[関連] 革命的非モテ同盟 - 反動主義者覚悟を糾弾する!!
[関連] 馬鹿が馬鹿として生きられる社会
革命的非モテ同盟のfurukatsuさんが、「目の前で民間調査船が攻撃を受けたら処罰覚悟で反撃します。たとえ免職になっても構わない。」とテレビで発言した自衛官を“危険思想の海自バ幹部”と罵倒し、そんな自衛官を“「大義の為なら腹を切る覚悟」を持った人間”、“「誰もが嫌がるが、誰かがやらねばならない仕事」をやってくれる人材”と評した覚悟さんを“反動主義者”として糾弾している件。
さて、目の前で日本の民間船が攻撃を受けている場合、自衛隊はどうすべきでしょうか?自国民が攻撃を受けているわけですから普通に考えればすぐに助けに行くのが当たり前の感覚でしょう。ですがその“すぐに助けに行く”ことが規則で禁じられていたら?
「そんなバカな!」と思う人もいるかもしれませんが、現状では確かにこれは規則違反。自衛隊が内閣総理大臣の命令無しに勝手に戦闘行為をすることなど許可されていません。同じような場面はコミック“加治隆介の議”でも描写されていましたね。この話では攻撃を受けていたのは韓国籍の釜山・下関間フェリーで、やはり命令を下した指揮官は責任を問われて辞任に追い込まれています。シビリアンコントロールの原則ですね。(コミックの話では集団的自衛権の問題も絡んでいます。)
さてここで問題になるのは、ルールを守っていては(国民の命と財産を守るという)職務を果たせない場合、どうすべきかというところ。確かに無原則に自衛隊が戦闘行為を行うなんてことは許されるべきではありません。ですが、それでは目の前で攻撃を受け生命の危機に瀕している人たちがいるのに、それを防ぐ手段を持っていながら見殺しにするのが自衛官として適切なのか。
覚悟さんは「誰かが(肚をくくって)救わなきゃいけない」と言う意見。furukatsuさんは「戦前に逆戻りするような規則違反は許されない。見殺しにすべき」という意見。どちらを優先するかで真っ向から対立しています。
正直どちらにも理屈はあります。簡単にどちらかに軍配が上がる問題ではありません。根本的なところを言えばkanoseさんの言われるように「杓子定規に命令違反を批判するより、様々な縛りで現実的な対応ができない自衛隊の現状を問題視するべき」なんでしょう。でもルールが整備されるのは大概何かコトが起きた後。
そもそもこの「自衛隊が緊急不可避の武力攻撃の場面に遭遇した場合どう対処すべきか」という問題はずっと以前から放置されてきた話。最近になってようやく交戦規定の整備に向けて動きが出てきてますが、それまでは自衛隊が交戦を前提とした規則を作成することそのものが忌避され、現実的な対処には“超法規的措置”が欠かせないような状況が続いていたわけです。
つまり「平和憲法をなんだと思ってるんだ。戦争のための規則など議論すること自体がけしからん!」と言い続けて来た結果、現場の独断無しにはマトモに人の命も守れない状況になっているんですね。皮肉なものです。
尖閣問題を始めとして日本が国際紛争に巻き込まれるリスクは年々高まっています。しかし、起こりうる危機にどう対処するかといったことを具体的に議論しようという声があがるたびに「議論すること自体けしからん!」と潰しにかかる風潮は今も続いています。
でも本当に「けしからん」のでしょうか。最終的な責任を全て現場の人たちに押し付けるような現状、これは本当にあるべき状況なんでしょうか。あなたは、どう思います?


革命的非モテ同盟 said,
0:13:56, 2006/11/13
[軍事]見殺しにしなければならない…
さて、先日私が書いたものについて、“人命よりも規則が優先。たとえ民間人が攻撃を受けていても自衛隊は見殺しにすべき”か?というエントリで言及があったので、簡単に反論。 (more…)
たかしま(管理人) said,
7:27:49, 2006/11/13
反論を受けて続編をUPしました。
「殺されそうになってる人にとっては“助かるかどうか”が最重要。“誰の責任か”など問題ではない”」